lake2017 の休憩所

英語・音楽・探偵小説・SF・社会情勢等ゆるく書いていきます。

lake2017 の Music Inn (Jazzy Afternoon)

(ラジオの DJ 風に)
皆さんこんにちは。Music Inn のお時間がやって参りました。今日は Jazzy Afternoon と称して独断と偏見に基づいてジャズ/フュージョンをかけていきます。


まず最初は渡辺香津美です。1970 プロデビューのジャズ・ギター界の大巨匠です。この方は時期によってテイストが違うのですが、一番よく聞いていた 80 年代の作品をかけてみたいと思います。アルバム「MOBO 倶楽部」から「風連」です。



Kazumi Watanabe - Fu-Ren
この曲を初めて聴いたのは中学生の頃で、ジャズがなんなのか訳がわかっていませんでした。今となっては笑い話ですが、Steinberger のギターで演奏するのが普通だという大変な誤解までしていました。


次は Corey Christiansen にいってみましょう。この人の名前は「ジョー・パス・スタイルの研究」などのジャズ教本の著者として聞いたことがある方も多いかと思います。もちろんちゃんと演奏家としても活動している人で、リーダー・アルバムも何枚か出しています。今回は The Corey Christiansen Quartet 名義で出されたアルバム "Awakening" からタイトルトラックをお送りします。



Awakening


次は巨匠です。John Scofield の名前を初めて見たのは「ギター・マガジン」のディスク・レビューだったと思います。写真を見て「なんだこの頭の薄い Robert Fripp みたいなおっさんは」という非常に失礼なイメージを持ってしまいました。どうもすみません。全然違いますね。今日はアルバム "Live" から "V" を聴いてみましょう。



V (Live)


「ギタリストばかりかけてんじゃねぇ」という苦情が来そうなので、次はピアノです。藤井貞泰さんは京都出身のピアニストです。この方とは直接面識があるので、ついつい「藤井さん」と書いてしまいます。ジャズの世界はミュージシャンと聴きに来ている客の間の敷居が他のジャンルと比べて低く、割と普通にお話しできる関係になったりすることが多いのです。藤井さんにはよい演奏がたくさんあるのですが、今日は 70 年代に発表された初リーダー・アルバム "Prelude to a Kiss" から "Sam Speaks" をお送りします。



SAM SPEAKS


そういえば、ライブでこの曲を演奏して欲しいとリクエストしたら、「リード・シートがない」とのことでした。ライブ・レコーディングの際にベースの方がたまたま譜面を持っていてぶっつけ本番で録音したとのことです。でも、いまの藤井さんが弾いたらどんな感じになるのか聴いてみたいですね。


で、ギターに戻ります。Joe Pass はジャズギターの教科書的な存在で、この人の真似をしておけばまず間違いないというフレーズを弾きます。ソロギターが有名ですが、コンボでやっている曲を今回は聴いてみましょう。アルバム "Appassionato" から "Relaxin' At Camarillo" です。



Relaxin' At Camarillo


そろそろお時間となってきました。そういえば管が全くないので、どストレートに Charlie Parker をいってみましょう。"The Song Is You" です。皆様ごきげんよう。



The Song Is You-by Charlie Parker

今後の予定

できれば明日、Music Inn (Jazzy Afternoon) を投稿したいのですが、やたら忙しいので時間が取れません。何とか書き上げたいなぁ。売れっ子 (←嘘つけ) は大変なのです。

英文法・構文の重要性について

久々に英語について書いてみます (Twitter で書いた内容と重複します)。


最近、英文法や構文の知識が怪しい人が多いと聞きます (一般論です。特定の業界を指したものではありません)。「英語を英語のまま理解する」というのが最近の学校での教育方針らしいのですが、ちょっと待って、文法や構文の知識がなくてもいいという話ではありませんよ。


結論から言ってしまうと、高校ぐらいまでの文法・構文の知識がないと英文の直読直解いわんや「英語を英語のまま理解する」なんて無理です。現在の私自身が英文を読む時、顕在意識レベルでは文法をほとんど意識していませんが、これが可能なのは高校生から予備校時代にかけて文法の練習問題と英文解釈の練習を大量にやっているからです。自慢するわけではありませんが、予備校在籍時の英語の偏差値は 79.8 でした。文法事項を何も考えなくても処理できるくらいに必死で頭にたたき込んだのです。いまでも TOEIC 等英語の検定試験で文法・語法・構文で点を落とすことはまずありません。(この手のテストで点数を落とすのはほとんどの場合リスニングが原因です。海外経験がほぼ皆無の、大学生以降にスピーキングやリスニングを身つけた英語学習者の弱点です)


英語の構造がちゃんと把握できているかどうかは音読してみるとわかります。わかっている人は適切な場所で休みを入れ、息継ぎをしています。どこで切っていいのかわからないという場合、文法や構文の知識に抜けがあるはずです。高校生向けの総合英語や、「基礎英文法問題精講」「英文解釈教室」といった受験参考書に一度戻った方がいいでしょう。


もちろん、英文法や構文の知識ですべての英文が説明できるわけではありません。例えば、"Long time no see." という表現は中国語の「好久不見」にそのまま英単語を当てはめたところから来ていて、文法規則を無視しています。ただこういった表現は例外的で、大部分の英文はルール通りに書かれています。英文法や英語構文は英語話者の思考形態を体系化したものだからです。


というわけで、文法や構文の知識を軽く見ないでください。これらは英語を運用する上での骨格なのです。「型」をきっちりマスターした上で多読に進んでください。構造が見えていればどう読んでいけばいいのかがはっきりと見えてきます。回り道のように見えて、こちらの方が近道ですよ。