lake2017 の休憩所

英語・音楽・探偵小説・SF・社会情勢等ゆるく書いていきます。

2022 年 9 月 16 日は関西英語道場 Discussion Session です

2022 年 9 月 16 日 19 時から、私が主宰しております「関西英語道場 Online」の Discussion Session を執り行います。参加費用は無料です。参加ご希望の方は以下の「こくちーずプロ」か「Peatix」のリンクからお申し込みください。


関西英語道場 Discussion Session (9/17) 2022年9月17日(オンライン・Zoom) - こくちーずプロ


関西英語道場 Discussion Session (9/17) | Peatix


以上、よろしくお願いいたします。

Epiphone



lake 氏はギタリストです。「翻訳マーケティング会議」という Clubhouse で渡邉ユカリさん、ポール牧野さん、にゃーこさんの 4 人で自然発生したグループでギターを担当しています。それどういうこと?と思われた方はこちらの動画をご覧ください。



おおホンヤク


こちらの動画では Epiphone Masterbilt Frontier (アコースティック・ギター) と Fender Japan Aerodyne AJB (エレクトリック・ベース) を弾いております。腕前はお聴きのとおり大したことはありませんが、ギター・コレクターの気があります。とくに Epiphone のギターがお気に入りです。


Epiphone は 100 年以上の歴史を持つ古いブランドで、かつてはニューヨークを拠点に Gibson とアーチトップ・ギター市場で人気を二分する勢いを持っていました。1957 年に Gibson 傘下になった後、同社のカラマズー工場での生産となりましたが、1960 年代に The Beatles が Casino や Texan といったギターを使ったことで大ブームになります。


1970 年代に入ると、生産拠点は日本のマツモク工業に移ります。しばらくは安いモデルしか作っていなかったのですが、70 年代後半から Casino や Riviera、Emperor といった往年のモデルの再発 (といっても仕様は結構異なる) を始めます。安くて高品質なギターはなかなかの人気を得ます。


1987 年、マツモク工業が親会社の倒産を機に工場を閉め、寺田楽器とフジゲンが後を引き継ぐことになります。引き続き Casino などが生産されますが、Gibson Les Paul などの廉価版の製造も始めます。この頃から生産拠点が徐々にアジアの他の国へと移っていきます。


1990 年代から韓国や中国での本格的な生産が始まります。「Epiphone は安い楽器」というイメージがつき始めたのはこの頃からかもしれません。品質は、ものにもよりますが全般的にはそう悪くはなかったと思いますけどね。フジゲン製造による超高級シリーズ Imperial Collection もこの頃です。


21 世紀になって、アジア各国生産のラインに加え、上級者向けシリーズ Elite (後に Elitist) を開始します。フジゲンや寺田楽器製造による丁寧に作られた楽器のシリーズで、非常に評価が高いですね。


2010 年代に入って Epiphone は中国は青島に自社工場を設立します。それまでの Gibson の廉価版に加え、60 年代の楽器の復刻が増えてきた印象があります。単板アコースティック・ギターのライン Masterbilt がこの頃スタートします。


そして 2020 年代のいま、インドネシアにも製造工場を置き、コストパフォーマンスの高いブランドとして躍進中です。


と、歴史をざっとたどっていったわけですが、現行ラインからお買い得なギターを紹介していきましょう。


一押しはこちら、Riviera です。


Riviera は中空のボディの中央にセンターブロックと呼ばれる木材を配置したセミ・アコースティック・ギターと呼ばれるタイプのギターです。元々は Gibson ES-335 の兄弟分として設計されました。ミニ・ハムバッカーという普通のギターのマイクより縦幅が短いものが搭載されていて、一般的なセミアコと比べると明るい音色が特徴です。リア・ピックアップをアンプで歪ませてブルースを弾くのもよし、センターポジションの甘くて芯のある音でジャズをやるのもよしといった感じです。お値段もこの手のギターとしてはお手頃なのでお勧めです。


次は Masterbilt Frontier です。


例の録音に使ったギターです。ピックガードのサボテンのデザインがかっこいいです。総単板で作られているので生でもかなり大きな音が出ますが、ピエゾ・ピックアップが搭載されているので、アンプにつないで大きめの会場でライブに使うのにもぴったりです。これもよく手に取るギターです。


最後に Joe Pass Emperor II Pro です。


ジャズ・ギタリストの Joe Pass のシグネチャーモデルで、彼からの要望だった「16 インチサイズでやや薄型のボディ」という仕様になっています。ボディが完全に空洞のいわゆるフル・アコースティック・ギターです。お値段も手頃でこれからジャズを始めようという方にぴったりです。


さて、いかがだったでしょうか。Epiphone をとっかかりにあなたもギターの沼にはまりませんか?


ではまた次回。

lake 2017 の Music Inn (City Pop Afternoon)

(ラジオの DJ 風に)
皆さんこんにちは。Music Inn のお時間がやって参りました。今日も独断と偏見に基づく選曲でお送りします。本日は City Pop Afternoon と称して 1970 年代から 1980 年代にかけての当時ニューミュージックと呼ばれた音楽やそれに近い歌謡曲をセレクトしていきます。


ちなみに Wikipedia には City Pop という言葉が 80 年代から存在したかのような記述が見られますが、私にはそんな記憶はありません。ひょっとすると特定のアーティストの特定のアルバムを売り出すために使われていた可能性はありますが、世間一般に広まっていた言葉ではないという印象を受けます。この言葉をよく聞くようになったのは 2010 年代の Future Funk 関連のムーブメントからです。ニューミュージックやアニメソングが大量にリミックスされて出回ったのをご存じの方もおられると思います。このとき、どうも海外で日本のいわゆるニューミュージックが City Pop という名で呼ばれるようになったようですね。


というわけで最初はユーミンです。私は彼女の熱心なファンというわけではありません。といいますか、荒井由実時代の曲以外はちゃんと聴いてきません (汗)。とはいえ、City Pop の代表的なアーティストということになっているらしいのでかけないわけにはいかないでしょう。「中央フリーウェイ」です。



Arai Yumi- 中央フリーウェイ


次、矢野顕子にいってみましょう。個人的には渡辺香津美とやっていた KYLYN BAND のイメージが強いのですが、もちろん本業はシンガーソングライターです。ヒット曲はいくつもありますが、今日は化粧品のコマーシャル・ソングとして大ヒットした「春先小紅」をお送りします。



矢野顕子 - 春咲小紅


今度は杏里です。彼女は「キャッツ・アイ」のテーマ曲のイメージが強いのですが、他にもヒット曲がたくさんあります。この曲も「ザ・ベストテン」でよくかかってましたね。「悲しみがとまらない」です。



悲しみがとまらない


小林泉美はこのブログで何度か登場していますが、基本的にはキーボード奏者です。ただ、歌入りの曲も結構ありまして、なかなか面白い曲をたくさん書いています。そんな彼女の小林泉美 & Flying Mimi Band としての実質的デビュー曲「マイ・ビーチ・サンバ」をお聴きください。



マイ・ビーチ・サンバ (2021リマスター)


次は飯島真理を紹介いたします。彼女はアニメ「超時空要塞マクロス」でデビューしたため声優だと思われている節がありますが、本当はピアノも上手いシンガーソングライターです。けっこうな数の曲を書いていて実際名曲も多いのですが、今日は私のお気に入りの曲をお送りします。「Marcy Deerfield」です。



Marcy Deerfield


アイドル系をここまで紹介していないので、いってみましょう。佐久間レイは現在は声優で「それいけ!アンパンマン」のバタコさん役でおなじみになっていますが、元々「スター誕生」経由でデビューのアイドルでした。デビュー曲の「はみだし天使」をお聴きください。



佐久間レイ はみだし天使


さらっとかけましたが、この曲の成立過程は結構複雑です。遡ること 1979 年頃、小林泉美 & Flying Mimi Band の「ガラスの虹」としてデモテープに録音されたのが最初です。小林泉美は Flying Mimi Band 解散後、一時 Parachute に在籍したのち高中正義のバンドに加入し、その後ソロアーティストになります。その時に当時在籍していた Kitty のえらい人から「うる星やつら」の主題歌の作曲を依頼されます。このときに数曲書いていたようなのですが、そのうちの 1 曲が皆さんご存じ「ラムのラブソング」です。エンディング・テーマも依頼されていたので、未発表だった「ガラスの虹」を元に「宇宙は大ヘンだ!」を仕上げます。このときに構成がかなりいじられています。その後、おそらく 1982 年の末頃佐久間レイのデビュー曲を依頼されますが、ちゃんとした形で世に出ていないオリジナルの「ガラスの虹」が気になっていたのかもしれません。構成を元に戻し、歌詞を若干手直ししてできあがったのがこの「はみだし天使」です。


さて、ここまで書いてきて男性ボーカルものが全くないことに気付きました。申し訳のように山下達郎で本日は締めさせていただきます。曲は "Ride On Time" です。皆様ごきげんよう



RIDE ON TIME Album ver /山下達郎 - 80'S Japanese