lake2017 の休憩所

英語・音楽・探偵小説・SF・社会情勢等ゆるく書いていきます。

英語ディベートのススメ

仕事で修羅場ってるlake2017です。想像していたよりボリュームの大きい仕事が来てびびってます。


さて、今回のお題は英語ディベートです。ただ、ディベートと聞いて普通の人はどんなものを連想するのでしょうか。「朝まで生テレビ」?違います。あれはディベートではありません。ディベートはもっと紳士的なものです。


教育ディベートは与えられた論題について肯定側と否定側に別れて行われるゲームとしての討論で、どちらのサイドで議論することになるのかは試合の直前まで分かりません。イメージがわきませんか?では実際の試合を見てみましょう。論題は"Resolved: Compulsory inclusion of non-felons’ DNA in any government database is unjust."です。

2010 Lincoln-Douglas Debate National Finals
ここにあげた動画は"Lincoln-Douglas Debate"と呼ばれるフォーマットの一対一で行われるものですが、教育ディベートの多くは二対二でです。論題としては政策を問うものが使われることが多いです。典型的な教育ディベートは以下のフォーマットで行われます。


・肯定側第1立論
・否定側による反対尋問
・否定側第1立論
・肯定側による反対尋問
・肯定側第2立論
・否定側による反対尋問
・否定側第2立論
・肯定側による反対尋問
・否定側第1反駁
・肯定側第1反駁
・否定側第2反駁
・肯定側第2反駁


英語学習でディベートが有益なのは、とにかくしゃべらないといけない状況に置かれるところです。肯定側第1立論は(論題が試合直前に発表されたとしても)事前にある程度準備をしたスピーチが可能ですが、それ以降は議論の流れによって即興性が要求されます。柔軟な思考と臨機応変な対応が必要です。また、反駁に入ってからは新しい論点を提出することは出来ず、立論で出した議論を膨らませ要約することが求められます。


非常にチャレンジングです。チャレンジングですがやってみる価値はあると思います。興味を持たれた方は以下の本を参考にするといいでしょう。

頭を鍛えるディベート入門―発想と表現の技法 (ブルーバックス)
頭を鍛えるディベート入門―発想と表現の技法 (ブルーバックス)
講談社

多くの人がディベートに興味を持っていただければ、ありがたいです。


(9/29付記)
動画の論題が抜けていたため本文に追加しました。