lake2017 の休憩所

英語・音楽・探偵小説・SF・社会情勢等ゆるく書いていきます。

lake2017 の Music Inn (少年時代篇後半)

皆さんこんにちは。Music Inn の時間がやってまいりました。本日もイケてる曲、イケてないけどいい曲で盛り上がりましょう。


前回、難波弘之で終わりましたが、その続きから行こうと思います。80年代に難波さんが出したアルバムはどれもお気に入りなのですが、特に好きなのがシンプルで退廃的でかっこいいこの曲です。ではいってみましょう。「ブルジョワジーの密かな愉しみ」です。



難波弘之 ー ブルジョワジーの秘かな愉しみ ( Bourgeoisie no Hisoka na Tanoshimi )


「中学生がこんな歌詞の曲が大好きなのってどうよ」って気もしますが、当時の愛読書が夢野久作に小栗虫太郎、澁澤龍彦など異端文学ばかりですからお許しを。


当時はフュージョンも平行して聴いていて、特に好きだったのがキーボードプレイヤーの小林泉美です。前回の「うる星やつら」と高中正義の話で出てきた人ですね。作曲能力と演奏力の両方に秀でた人で、当時夢中になっていました。ではアルバム「トロピカーナ」から「Espresso」をお聴きください。



ESPRESSO (2021リマスター)


中学生当時は SF とくにフィリップ・K・ディックにもハマっていて、特に「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」という作品が大好きでした。「こういう雰囲気の音楽はないかな〜」と思っているときに出くわしたのが、エマーソン・レイク&パーマーです。ムソルグスキーのクラシック曲に基づくライブ・アルバム「展覧会の絵」を聴いたあと出逢ったのが彼らの4作目「恐怖の頭脳改革」です。聴いてびっくり、ディック的というか、ワイドスクリーン・バロックな世界です。ここで映画「幻魔大戦」で遭遇したキース・エマーソンを再発見することになります。レトロ・フューチャーなサウンドがかっこいいですね。ちなみに私のハンドルネーム lake2017 はこのバンドのリード・ボーカルでベースのグレッグ・レイクに由来します。それではいってみましょう、「悪の教典 #9 第一印象 Part 1」です。



Karn Evil 9 1st Impression, Pt. 1 (2014 - Remaster)


イエスを初めて聴いたのも同じ頃です。例によって難波さんの番組で聴きました。「ロンリー・ハート」の大ヒットには若干乗り遅れた感じです。ギターのトレバー・ラビンがリードボーカルをとるちょっと珍しい曲をかけてみましょう。「変革」ライブ・バージョンです。



Yes - Changes Live


このあたりまでが中学生時代となります。ピンク・フロイドもこの時期に聴いているのですが、さすがに 20 分の曲はまずいので割愛します。


高校に入って本の少しのあいだ放送部に居たことは前にお話しした通りです。そこの女性の先輩が「プログレが好きなら絶対に気に入るよ、ちょっとメタルっぽいけど」といって奨めてくれたのがノヴェラでした。ファースト・アルバムを買ってきて聴いたのですが、ボーカルとギターが若干うるさすぎると思ったものの世界観に魅了され、大好きなバンドになりました。このバンド、好きな曲はたくさんあるのですが、今回はサード・アルバム「パラダイス・ロスト」から「第3の剣」をお送りします。



ノヴェラ / NOVELA - 第3の剣 / The Third Sword


ノヴェラで「俺ハードなのも結構イケるじゃん」と思ってハード・ロックに手を出し始めました。最初に買ったのがレインボーの「虹を翔る覇者」です。例によって難波さんの番組で最初に聴いたのでしたかねぇ。その時のゲストは確か中島梓 (a.k.a. 栗本薫) でした。それではいってみましょう。「スターゲイザー」です。



Stargazer


そして、レッド・ツェッペリンと出会うことになります。当初ただのハード・ロックバンドだと思っていましたが違いますね。当時のロックにあった全ての要素を飲み込んだ恐るべきグループです。遠い未来、ザ・ビートルズの次に音楽史に登場するのは彼らだと思います。海外の音楽雑誌で「各楽器のトップのメンバーで架空の理想的なバンドを作ってみよう」という企画をやったとき、ゼップのメンバーが全パートで1位を取ってしまい、「理想のバンドは実在した」という結果になったこともあります。それでは1曲紹介しましょう。アルバム「プレゼンス」から「アキレス最後の戦い」です。



Achilles Last Stand (Remaster)


高校2年生の時にイエスが新作「ビッグ・ジェネレーター」を発表します。洋楽でリアルタイムに追いついたのはこれが初めてだったかもしれません。何度も何度も聴き返したものです。この中から特にお気に入りの曲を紹介しましょう。「アイム・ランニング」です。



I'm Running


これで私の少年時代の音楽遍歴はおしまいです。次回はまた角度を変えてお送りしたいと思います。では皆さん、ごきげんよう。